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歪んだ愛

第2章 一松くんとのデート


夢主視点
今日は、いよいよ一松くんとデートだ!
なに着ていけばいいかわからなかったけどこれでいいばず!

10時2分、私は松野家まで一松くんを迎えに来た。

インターホンを押すと、今日はチョロ松くんじゃなくて一松くんが出てきた。
出かけるんだから当たり前なんだけど、なんだか嬉しいな。

一松くんは、いつものお揃いの服を着ていた。
いつも通りだね。

私はいつもよりお洒落したつもりなんだけど、どうかな?

「…早く行こう」

「あっ、うん……」

何も言われない……
まぁ当たり前か。
少し悲しいけど、意識してもらうのはこれらかだ。
みんなも応援してくれてるし、頑張らなくちゃ。

「で、どこ行くの」


「えっ?えっと、どこ行こ……」


考えてなかったな。
どこ行こう。
映画?水族館?
どこに行けばいいかわからないや。

「その様子じゃ、決めてないみたいだね」

「うん……」

やばい気まずいすぎる。
いつもならいっぱい話せるのに、意識しちゃうと話せない。

でも、まずどこにくか決めなきゃ…

「…………モール……」

「えっ?」


「モール。服とか見るの好きじゃん」


気遣ってくれたのかな……?
なんかだか嬉しいな。

「うん!好き!行こう一松くん!」


そのあと私たちは、服を見たり、ご飯を食べたり、雑貨を見たりした。
気づけば、もう5時になっていた。
一松くんはほとんど私に合わせてくれたみたい。
ちょっと申し訳ないけど、楽しかったな。

最後は、一松くんの好きな事させてあげたいな。

「一松くんは、何したい?」


「んー。路地裏かな」


「猫ちゃん?」


「うん」


一松くんって本当猫好きだな。
私もそれぐらい好きになってほしいな、なんて考えてしまう。

やめよやめよ。こういう考えはなし!

路地裏に着くと、すぐに一松くんは猫のそばに行き、撫で始める。

ちょっとチクリとくるな。
猫のに嫉妬するなんて馬鹿みたいだ。

私も猫のそばに行く。
みんな人馴れしてるのか、逃げない。
一松くんが世話したからなんだろうな。

「みんなかわいいね」

「うん」

「本当一松くんは猫好きだよねー」

「うん」

「私のことも好きなってほしいな……」


「えっ?」

「へっ?」


私今なんて………
好きになってほしいって……

どうしようなんでこんなこと……
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