第4章 新しい生活
「あとさ、言わなきゃいけないこともあるんだ」
「なに?」
「オレ、仕事してる……」
一瞬でその場空気がしーんとなる。
いや、凍りついている。
やばい、絶対潰される………
怖くて、目をつぶった。
「なんだ、そんなことか」
えっ、そんなこと?
「安心したよー。だって、一松が一番心配だったから」
「社会には馴染めなさそうだからね」
みんなそんな感じで、怒るとかそんな気配もなかった。
少しあんなにした。
「弟に先越されたのは悔しいけどさー。
まぁ、頑張れ」
おそ松兄さんにまた優しい言葉を言われてしまった。
そんなこと言われたら、⚪️⚪️を束縛することに戸惑ってしまう。
ダメだ、だってあいつはすぐどこかへ行ってしまう。
そんな気がする。
だから、オレのそばに置いておかなきゃいけないんだ。
自分の中の善を押し殺した。