第4章 新しい生活
その鎖は、腕につけていたのよりも、だいぶ長いものに見える。
「腕じゃ不便でしょ?だから足につけるね」
そう言うと、私の右足に鎖をつけ、またそれをベットのさくにつけた。
変なとこで優しさを感じる。
そして、もう片方の腕の鎖を外した。
「この鎖、結構長いから他の部屋にもいけると思うよ。
まぁ、外には出れないどね」
やっぱり外には出してくれないのか…。
今日は学校ないからいいけど、お母さん心配してるだろうな。
まだ行方不明にはなってないだろうけど……。
「あとさ、お前が学校とかある日はここから出してやるから」(作:編集で、完全監禁ではなくなりました。分かりにくくなって、申し訳ございません。)
「えっ?」
「流石に犯罪者にはなりたくないからさ。
一応おばさんにはいろいろ言っといて、オーケーもらってるし」
「まぁそれ以外は部屋から出さないけど。
今日は学校ないだろ?」
母さんにまでそんなことを。
少しなら部屋から出れるのか。
なら、出れるチャンスはあるんじゃないか。
「だからって、逃げるなんて考えすんなよ。
そんなことしたら、オレ何するかわからないから」
一松くんの顔はニヤッとしてるのに、目だけが笑っていない。
すごく怖い。
好きな人のはずなのに、怖い。
逃げたら何するかわからないってどういうことよ……。
すると、一松くんは立ち上がると、部屋から出ようとした。
「ど、どこ行くの?
「あ?家に帰るんだよ。昨日も帰ってないから、流石に怪しまれる」
「そ、そっか…」
「大人しくしてろよ、⚪️⚪️?」
そう言って、一松くんは部屋から出て行った。