第4章 新しい生活
夢主視点
あの後、私はすぐ布団に潜り込んだ。
一松くんは部屋を出て、どこかへ行ってしまった。
怖くてなかなか眠れなかったてけど、いつの間にか眠っていたみたいだ。
朝起きて時計に目をやると、もう10時を過ぎていた。
手にはまだ鎖が付いていた。
その鎖を見るたび、監禁されたのだと思い知らされる。
「⚪️⚪️起きてんだ」
扉が開いた音がし、そこに目をやると一松くんがいた。
「眠れた?」
眠れるわけない。
どれだけ怖かったと思ってるの。
私は、今の一松くんと話したくなくて、黙っていた。
「黙ってないで、答えたらどうなの?」
「……」
「あっそ。じゃあ……何してもいいってことだよね?」
一松くんはそう言うと、ニヤッ笑い、私をベットに押し倒した。
何してもいいって、どういうことよ…!
「な、何するの!?」
一松くんの顔が近づいていく。
唇に柔らかい感触を感じた。
これって、キス………?
初めてのキスに、私はすごく動揺した。
一松くんの胸を押して拒むが、ビクともしなかった。
長いキスに息が続かず、口を開けると、その時を待っていたかのように舌が入ってきた。
「ひゃっ……んっ……」
舌は私の口の中を犯していく。
思わず変な声が出たりして、恥ずかしい。
どれだけ抵抗しても一松くんはやめてくれなかった。
何回も何回も離してはまたキスをしていく繰り返し。
流石に息が辛くなったのか、一松くんは唇を離した。
「な、何するの!」
「ヒヒッ、声出してたけど、気持ちよかったの?」
「気持ちいわけないよ!」
一松くんは、ニヤニヤ笑いながらそう言うと、ベットから起き上がり、ベットに座った。
私も起き上がる。
「まぁいいや。ご飯あるけど、食べる?」
ご飯?
一松くんが作ったのかな。
今は食欲がない。
「いらない……」
「あっそ。一応置いとくから。」
私は、あんなキスをされたことに、まだ動揺してるのに、一松くんはなんの反応もない。
というか、さらっとしている。
男の人ってこういうものなのだろうか。
すると、次は私の腕についた鎖を触り始めた。
これは、取ろうとしてるのだろうか。
「…取ってくれるの……?」
「うん、腕はね」
腕はってことはやっぱり自由にはさせてくれないのか。
片方の鎖を取ると、一度ベットから離れ、机の上に置いてある鎖をとった。