第2章 『Trade 9→2 』菅原
泣きながら俺に問いかけてくるを引き寄せて、強く抱きしめた。
「当たり前だろ………!!」
ずっと側にいるよ。
それは俺の願いでもあるんだから。
昔から、との未来だけは何故か面白いように思い描くことができた。
その答えは、今日、この瞬間にあった。
「菅原先輩、好きです…」
俺達は遠回りをしたけど。
きっと、こうなる運命だったんだ。
「もう、泣かなくていいんだよ。」
抱きしめたまま、髪を撫でる。
昔からよくやっていたことで、何度したかも分からない。
けど、今までで一番優しく撫でてやりたい。
そんな思いを込めての髪に触れる。
もう、泣かないで。
寂しい夜なんて、もう二度と来ないから。
俺がずっと、守ってみせるから。