第2章 『Trade 9→2 』菅原
「……あのさ。さっき、まだ一緒にいたいって言ったよな?」
「……………」
は俺の方を見ないまま、頷いた。
「このままだと俺、に何するか分からないよ。勘違いだったとしても、止められないと思う。」
「菅原先輩……」
「だからそうなる前にの気持ち、ちゃんと聞かせて?」
俺の言葉に俯いていた顔を上げたの目には、涙が光っていた。
「昔から……私が落ち込んだり、ヘマしたときはいつも菅原先輩が一緒にいてくれましたよね。」
うん。
だって俺はお前が好きだったから。
誰かに先を越されるのが嫌で、が何かやらかすんじゃないかと心配で、いっつもお前ばっかり見てた。
「半年前に久しぶりに会ってからも、私、本当に菅原先輩にどれだけ救われたか分からない。」
「………」
「先輩は、ずっと私と一緒にいてくれますか。離れていったり、しませんか。」
「…………!」