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大吟醸「夫婦漫才」【Mr.FULLSWING】

第2章 旦那


テレビ画面は変わって、壇上に座る芸能人の映像に。
「えっ、マジで?」
あまりの展開についていけないあたしは、テレビに向かって間抜けな声を出した。
と、間髪入れずにあたしの携帯が着信音を鳴り響かせた。
「け、携帯!どこやったっけ!?」
「本棚の上に放ってあったわよ!」
「お母さん!テレビのボリューム下げて!」
慌ただしくもようやく携帯を掴んだあたしは、「犬飼 冥」からの着信に出た。
「・・・もしもし。」
「○○・・・テレビ、見てたか?」
振り返ると、テレビが携帯に話しかける冥を映していた。
本当に、本当に、あたしへのプロポーズだったんだ。
涙ぐむ両親に頷いてみせる。
冥の姿を見て、泣く暇もなかったあたしは、ようやく嬉し涙を零す事になった。







「全国放送で人の名前を勝手に言うなー!!」
「そこかよ!?」
やっぱり素直じゃない「未来の○○夫人」は、テレビ初登場でお茶の間の笑いを取り、一躍人気者になったのでした。
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