• テキストサイズ

大吟醸「夫婦漫才」【Mr.FULLSWING】

第2章 旦那


「去年は言えなかったので・・・。」
ぽつりと呟いた冥の言葉は、マイクがしっかり拾っていた。
気付いた女子アナは落ち着いて冥と向き合う。
「プロポーズを、ですか?」
「まぁ・・・。」
途端に会場は静かになった。
「去年から・・・いや、高校からずっと待たせてるので・・・。」
「高校からのお付き合いなんですか?」
「えー・・・はい。」
「では一般女性の方ですか?」
「そう、なりますね。」
あたしには目の前の事が信じられなさすぎて、開いた口が塞がらなかった。
「あたし酔ってる?これ夢?」
「酔ってるけど夢じゃないわよ!」
母さんもテレビを食い入るように見ながら答えてくれた。
/ 15ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp