第3章 環境も変われば人も変わる
いつも遊んでる女の子達も全員モデル関係の子で、このお店も仕事関連で知った感じ。
打ち上げの時使ってたお店なんだけど、店長さんと編集者さんが姉妹だから。
「皆、お金なんて気にせず好きなの食べてねー?」
カラ松「えっ、えっ!?」
トド松「わー、ありがとうございまーす」
十四松「いただきマッスル!」
驚くカラ松を置いてけぼりにし、俺らはご飯を取りに行く。
カラ松「え、ちょ、どういう事か説明!」
トド松達が積極的に置いてってるし、こいつはこういう扱いがデフォなんだろって俺も学習した。
――っていうか、やっぱりある程度見た目のいい友人を連れて来て正解。
りょーこさんってば、早速十四松達の顔をこっそり写メってるし、絶対次の仕事の依頼きそう。
俺としては、トド松辺りが狙い目だと思う。
なんたって、俺と同類だしね。
カラ松「お、おい! 金のこと!」
「ったく、まだ諦めてなかった訳? ここ、俺の馴染みの店だから気にしなくていいの」
カラ松「そ、そういう問題なのか?」
あーあ、これだから真面目ちゃんは駄目だね~。
素直に、貰えるものは貰っとけばいいの。
トド松「あ、定員さーん。このデザートピザ一つー」
ちなみに、この洋風レストラン『アンジェラ』はバイキング方式なんだけど、ここ経由のモデル専用のバイキングメニューも存在する。
俺らが案内されたフロアが、専用メニューの食べれる場所。
トド松が頼んだデザートピザのその専用メニューの一つ。
「それ、アイスが程よくとろけて美味しいけど、すぐ食べないとべちゃべちゃになるよ」
トド松「へーっ、届く前に兄さん達来るかなぁ?」
ありゃ、さっきトド松が出て行ったのは電話する為だったんだ。
へーっ、結構お兄さん思い。
俺、一人っ子だからそういう感覚知らないんだよね。
ちょっとだけ、羨ましいかも。
トド松「場所教えたし、寮から近いからすぐ来るとは思うんだけど」
「方向音痴居る?」
トド松「うーん、皆方向感はいいと思う」
「なら、大丈夫でしょ」
ゴリラに絡まれてなければね。