• テキストサイズ

【おそ松さん】S松はお嫌いですか?【喧嘩松】

第2章 女王様と狂犬


こうして、ハチと別れてBクラスの寮へ向かったんだけど……、出会い頭に最悪な事件が。

十四松「スッゲー!! 今回の寮なんだかきれー!!」

トド松「僕らの階級アップってことだよね? やっりぃ!」

俺は、一旦外に出てもう一度確認し直した。
でも、そこにはきちんと『B寮』って書かれてる。

――ハァ? 何これ!?

「おい、入らないのか?」

「すぐ入るし」

俺は促されて渋々寮に入れば……。

トド松「あ、カラ松兄さんと……、そっちは!!」

「あっ……」

後ろを見れば、『どうかしたか?』とでも言いたげに首を傾げる、F6の青パーカー。

「げっ、F6!」

カラ松「今日から同じギルドなんだし、仲良くしよう。俺は、松野カラ松。六つ子の二番目さ」

そう言って、カラ松は人懐っこい笑顔で手を差し伸べてくる。
まぁ、一応握手したけど、ギルドって何? 痛すぎ。

トド松「カラ松兄さんはスルーしていいから。僕、トド松。末っ子だよ」

コイツは、知ってる。
俺と同じ可愛い系ルートだから、一応ライバルだ。
って、俺が勝手にライバル視してるだけなのが、事実だけど。

十四松「俺十四松! 五番目!! すっげー元気!」

こ、この黄色いパーカー!
この前俺の下着覗いたやつ……!

「 。よろしく」

げー、マジ?
よりによって、F6と同じクラスなんて聞いてないし。
このせいで、ハチと疎遠になったらどうしよう?
アイツ、結構F6の事になれば周りを見ない性格だし。

カラ松「荷物、少ないんだな」

「俺、綺麗好きなの」

そうそう、実は持ち運ぶ荷物は大切なコレクションが主だから、ほとんど荷物はない。
まぁ、バイトのお金も溜まってきたし、これから買い集めようかなって思ってた矢先だったから。

トド松「ねーねー、荷物置いたら遊び行こー! カラオケカラオケー!」

――これは、俺に言ってんの?
まぁ、返さなきゃノリ悪いよね。

「んー、でも放課後は約束あるから」

トド松「えーっ、残念」

荷物を置いたら、すぐハチの所へ向かわないと……。

俺は、F6と離れて自分の部屋に行った。
投げ捨てるように荷物を置くと、足早にハチの居るA寮を目指す。
途中、誰かに呼び止められた気はしたけど、ハチじゃないからオールオッケー。
/ 31ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp