第8章 晩餐会
私はシュウの言葉の意味が分からず、首をかしげた
すると、シュウは私の耳元まで来て囁く
「ここに来て、抱かない女は居なかったってこと」
「!////」
さらっと言ってのける彼にルカは思わず顔を赤らめた
「まぁ、単にあんたに色気が無かったってのもあるかもな」
そう言ってシュウはからかう様に微笑む
「うぅ....ひどい」
複雑な気持ちを感じながら、顔を隠すように毛布を抱きしめる
そんな彼女の髪をシュウの細い指が撫でる
初めてだった
今までの女は、みんな俺の心に潜む闇に恐れを抱き、壊れ、離れていったのに....
『大丈夫だよ....シュウ』
そう言って抱きしめられた時、シュウはひどく安堵した
この気持ちの意味は分かってる
俺は....こいつをーーーー
シュウはルカを後ろから抱きしめる
「ッ!!シュウッ///」
首元にかかる息がくすぐったい
そして、耳元でシュウが囁く
「明日の夜会....好きなだけ楽しめばいい」
「!」
そう言ったと同時に、首筋に牙が突き立てられる
「んっ....ジュル....」
優しく吸い取られる血がいつもと違って気持ちいい
「ッ....シ....ュウ」
何度も血を吸われ....彼に囁かれ....
回数を重ねることに私の心は満たされた気持ちになっていった
この気持ちが何なのか....私は薄々気づいていた
けれど、自分の気持ちを素直に受け入れられない
彼を知るほど、離れられなくなるほど私の心は苛まれる
だって、夜会が終わればもうこの関係も終わる....
それに....
私はもうすぐーーーーー