• テキストサイズ

蒼い恋

第2章 眠り王子



今日はやけに学校が騒がしかった

大きな玄関の前に集る大勢の女子生徒

静かな夜の学校に響き渡る嬉声

その真ん中にはどうやら誰か居るようで

私は何事かと思って、たまたま居合わせたクラスの友達に尋ねる

彼女によると

"無神コウ"くんが学校に来ているらしい

彼のことは流石に私も知っていた
私が読む雑誌によく載っている今世間を騒がせる人気アイドルだ

見出しには
【トップアイドル】やら【絶世の美男子】
とかで凄く取り上げられている

彼は今年この学校に転校してきた3年生だそうで
仕事の都合で初日以降、1度も顔を出さなかったらしい

私も絶世と言われる程の彼を見てみたいと思って人混みの傍で必死に背伸びをする

女子よりの1つ頭の飛び出た彼の金色の髪が目に入る

その顔は確かにこの世の者とは思えないほど美しく、周りに振りまく笑顔は一級品だ

しかし、私はどこか彼の笑顔が胡散臭く思えた
でも、可愛い顔をしているのは間違いないと思って私はその場から離れようとする....が....

「えっ....ちょっ....」

後ろから思いっきり圧され、私は大胆に倒れる

なんとか、人混みから逃れて自分の足を見ると膝小僧から血が出ていた
運悪く石に足が命中したようだ

私はそのままにしているのも駄目だと思って、保健室に向かう




/ 64ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp