第2章 私はエメラルド。略してエメ
家に帰ると、母さんに眠ると一言言って上に上がった。
「紹介したら眠ろっと」
私は手持ちのボールを投げた。何匹か外に出たがらない私と同じひきこもり精神のやつがいたからそいつらは抜きで。
「今から新しい子紹介するから。出てきてー」
『 ミズ?』
ボールを投げて出てきたのはミズゴローだった。ミズゴローはアクビをし、私を呑気そうな顔して見た。
「ハロー。私はエメラルド。あなたの名前はズズね。ズズ、こっちは君の仲間」
『 ミズ!』
目をキラキラさせるミズゴローの頭を撫でると、自然と口角も上がっていく。どうやら素直で良いこのようだ。
「右からエネコのころ。可愛い顔してお転婆だから、遊ぶ時は気をつけて。その隣はポチエナのえな。初対面の子は威嚇する癖があるけど慣れたら大丈夫だから。そして最後にピッチューのちう。機嫌悪いとビリビリする時があるけど、基本的には穏やかな子だよ。みんな仲良くしてね」
という前にころが飛びかかって、さっそくもみくちゃ。仲良くなれそうで良かったと、私はベッドに入った。