第21章 カークランド家の受難というご褒美 英兄弟
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次にウェー…ウェー…ゥル…
「ウェールズだって何回いえば分かるの??」
「ぎゃあああごめんなさいいいいい」
えふん…このゲッスい笑顔で十字固めしてくるのが三男のウェールズ兄さん。
綺麗なミルクティー色の髪に、兄達弟達に逆らうようなサラッサラの毛並み。(ウェールズ兄さん以外の俺を含めた皆はくせっ毛)
身長は俺よりもちょっとだけ小さめ、たしか176cm。
華奢だけどスリム。でも眉毛。
今どきのダサ…派手な服でレディーをとっかえひっかえしてる眉毛濃い奴が街にいたらほぼ確定で俺の兄ですおめでとうございます。
女癖の悪さと性癖の悪さは言葉では表せないほどで家に帰ってきてると思えばリビングで営んでるなんて日常茶飯事。もう驚きません。 しかもその関係は1日だけで、ロンドンで抱いてない女はいないんじゃないんすか、みたいな。
そのくせ街中のアイドル的存在で、ほんとある意味1番怖い。
それでもほかの兄さん達には話せないことを話せるから頼もしいよな。
基本は良い奴なんですよ、多分。
「ん?なにみてるの」
「いえ、相変わらず綺麗だなと」
「知ってるけど」
「…」
追記
ナルシストです。
そんなウェールズ兄さんに一言
いい加減避妊してください。