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青春メモリアル【短編集】

第9章 クロ猫@黒尾鉄朗




「ダメだね、私。泣いてばっかりで。
クロに嫌われるのも当然だね…」













「好きだ」









「…え?」






美心を真上から“見下ろし”、
“両手”で頬を包み込んで、目線を合わせた。





「嫌いな訳ないだろ。
俺だって、美心にずっと会いたかった」




「っ…でも、」



「ちょっと黙れ」



出来るだけ優しく言い、額同士をコツンとぶつけた。




「なんでクロが、」

















…ちゅっ








「うるさい」















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