第1章 出会い
季節は春ーーー
といっても寒さも残る3月
私………
私たちは新しい生活を迎える。
ピンポーン
「あのっ!最上 美桜です。」
インターホンに向かって言うと
どうぞ、と男の人がマンションに入る為のドアを開けてくれた。
どうやら母たちが用意したのは
思ったよりしっかりしたマンションだったらしい。
母に教えられていた部屋に向かうと
既に部屋の前には人がたっていた。
「あ、美桜さんですか?」
ふわふわした茶色の髪の毛がよく似合う
可愛い男の子。
「あ、はい……」
初対面相手にはどうもうまく話せない。
「待ってました。」
にこりと微笑むと
部屋のなかに誘導してくれた。
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