第2章 はじまり
入学式、始業式も終わり
授業もなかったため今日のところは家に帰ることにした。
明日からテストかあ、と思いながら自宅に着くと
「あ、おかえり!」
既に二人とも帰っていた。
「あ、ただいま?」
朝は先に行っていて、
帰りも先だった二人に会って驚いた。
「帰るの早かったんだね。」
そう言うと
「明日からテストだしね。部活も休みだってさ。」
結仁くんが残念そうに言った。
「なに、テスト余裕なの?」
あまりにも残念そうだったので
少し嫌みもこめて言ったと思う。
「あんなのなんともねえな。」
結仁くんに向けた言葉は
玲音さんから返された。
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