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第6章 免許2



守ってやらなあかんと思うし、今回のことに関しては俺らの注意不足もある。

何にせよ、頑張る霄の邪魔をするような輩は俺らが、俺が、許さへん。



(犯人がわかってたらどつくねんけどなぁ)




それは今のところ叶いそうにないけど。





「さてと、」



せっかく起きたことやし、また借りた小説、読むかあ










*******



本免のため、路上に出だしたわけだけど、時間によっては渋滞に巻き込まれることもある。
今日がその日だった。




(あー…時間オーバーしちゃった…)


路上から帰ってきて車を停め、最後に先生の話を聞いている。

聞いてるんだけど…
時間が気になる。オーバーしたのは誰のせいでもない。渋滞だもん。


「なんだかそわそわしてる?」


だいぶ喋り方も砕けてきた先生が言った。


「えっ」

わたしそわそわしてた???


「…急いでる?」

「あー…急いでるっていうか…メンバーの1人が待ってくれてて…」



先生だって仕事だし、ましてやわたしも教わってる立場なのに先生の話を、教習の終わりを急かしてるようで申し訳なくなった。けれど先生は気にした様子もなく、むしろ「あぁ、それはそわそわするなぁ…ほんなら終わろか。」と微笑んでくれた。



「すみません…急かしたみたいになって…」

校舎に戻る道中で言うと、「いやいや」と先生が頭を振った。

「大事にされとる証拠やなぁ、良かったなぁ」

「…その分、…それ以上にわたしもメンバーを大事にしたいです」

「してるやろ。ほな、頑張りや」



ひらひら〜と手を振って先生は教員室に入って行った。





わたしはヒナちゃんが待つカフェテラスに向かった。




「あれ」

今度はヒナちゃんは起きてた。ちゃんと小説読んでる。



村「ん?おぉ、おかえり」


わたしに気付いたヒナちゃんが本から目を上げた。


「ただいま、お待たせ」


ヒナちゃんが「どこに飯食い行く?」と言いながら紙をわたしの小説に挟んだ。



「おい、その紙」

村「しおりや。」

「ちゃうわ!しおり、ちゃうわ!!わたしが書いてったやつやろ!」

村「しおりに丁度ええやんけ」



なんてこと言うんだ!

別にいいけどさ!!
ただの紙が使ってもらえてるからね!w




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