第5章 あの日から
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あの日から、見る回数も減った。
時々見ても、もう泣かない。
今を、大事にしたい。
そりゃあ、過去だって大事。
過去の続きが今なわけであって、その過去がなければ今の状況にはならなかったかもしれないし、もしかしたら今と違う今になってたかも。
あの日、それを改めて、しっかりと実感した。
今も刻一刻と過去になっていく。
そう考えると全てが愛おしい。
全てがわたしを作ってる。
もし、彼が今もこのグループにいたら。
もし、わたしがこのグループじゃなかったら。
もし、関ジャニ∞がこのメンバーじゃなかったら。
いろんなIfがある中で、
わたしたちはひとつずつ、選択して進む。
その結果が今。
ひとつの選択肢も無駄にしたくない。
一瞬一瞬を大事にするということ。
「ってことで今日ご飯行きませんか」
『また急だなぁ』
そう言いながら電話の向こうの博貴が笑う。
「行きたくなったんだもん!無理やったらええんやけど…」
『無理やないよ。どこがええ?』
わたしの急なお願いでも、博貴は聞いてくれる。
ほんとに仕事的に無理やったら『無理』て言うてくれるし。
一緒に食事した時とか、買い物に行ったりとかしてお互いの近況を直接話す。
一緒にいなくたって
わたしたちはずっと仲間なんやから。
お互いにお互いを眩しいと思って生きていける存在でありたい。
Fin.