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8←1→8【KJ∞】

第5章 あの日から






わたしの中で、あまり心地よくない夢がある。





あの子が出てくる夢。
出てきてくれた時は凄く嬉しい。
『今』のステージに彼も一緒に立っていて。





けど、次の瞬間、自分の足元が崩れる。







もがいたって落下は止まらなくて。







落ちる途中、暗闇の中に、卑しく笑う顔や、冷たい視線を感じる。






ようやく地に足がついたと思っても、周りは暗闇のまま。







ふと隣を見ると、あの子も立っている。






けど、悲しそうに、わたしに笑いかけてくるあの子は、そのままわたしとは違う道を歩き始める。





(そっちに、行かないで)






そう思ってもあの子の足が止まることはない。





(そっちの道に、わたしは、わたしたちはいない。行けないの、だから、)









戻ってきて











何度、そう思ったことか。






最初は良かったのに、と。









「博貴……」







もう泣きはしない。
この夢を見るようになった時は、自分の無力さを突きつけられているようで何度も何度も泣いた。





でも、今は泣かない。





博貴は死んだわけでもないし
ましてや会えないわけでもない。





彼は、わたしたちと道が分かれたとはいえ、
彼は彼の土俵で生きている。
頑張ってる。




この夢は楽屋で寝てる時も見た事があった。












*******






横「あ、ちょっと見てあれ」

錦「ん?」

安「わ、写真撮らな」




その時、わたしとたっちょんがお互いに寄りかかって寝ていたらしく、章ちゃんが写真を撮ろうと寄ってきたらしい。




安「あれ?」

渋「どうした」

安「霄、泣いてる」

村「怖い夢でも見とんのやろか」




どうしたどうしたとメンバーが集まる。






その時はたっちょんが先に起きたらしい。



大「ん…ん??どうし____おぁ、霄……って泣いてんのん?」

渋「大倉に寄っかかってるからとちゃうん?夢見心地悪いんとちゃうか」

大「どういうことw」



「……わっ、びっくりした…」





それで、あの夢を見て、いつもの夢の終を見て、わたしは起きた。








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