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8←1→8【KJ∞】

第4章 新・文明機器


〈今回はよこちょ目線です。『』が主人公です。〉




錦「あーーー!!!!!」



どっくんが突然大声をあげた。


「どうしたん」


顔を上げ、どっくんの方を見ると、どっくんは霄の手元を指さしていた。



錦「霄のケータイが変わっとる!」



霄の手元を見ると、確かに前のケータイとはサイズ・薄さが違う。
離れていて少し見えにくかって、近くに行く。



「あ、あれやん、あ、あ、あ…」

『iPhone!カオナシやないんやから「あ、あ、あ、」って言わんとって!w』

「そう、それ」

渋「ヨコカッコ悪!」



言えなかったことをすばるに笑われた。



「うるさいわw」

安「わーすごいわぁ…ボタン一つしかないやん〜!」

『これはホームボタンなんやって!ほんでここが、電源?つけるボタンで、こっちの二つが音量。』

丸「はわぁ〜…シュッてしてるわぁ」



いつの間にか霄を全員が囲んでいた。


横「こんなん持ってる時にヒナにどつかれたら割るんとちゃうん、画面。」

村「霄にはどつかへんから」

渋「差別!」


差別と言った途端、すばるがヒナにどつかれた。

ほんまこいつすぐどつくわ…怖…



『見て、このカメラ!綺麗やと思わへん??』

錦「すご!!撮って撮って!」


どっくんそんなに撮られたがりやったか??

『ええよ~。はい、かわいー顔して~』

霄に言われると、斜め45度の角度で上目遣い気味に目をぱちくりさせるどっくん。


『やーwww』

錦「何が『やーwww』やねん!w」

『やってまつげすごいバサバサしてんねんもん!ブレるわ!』

カシャ!と音がして、霄が撮った写真を全員で覗き込む。


安「亮、白目むいてるwww」

錦「下手くそ!」

『ちゃうわwwwバサバサさせるからやんwww』

横「あ、ほしたらあそこに静止画向けの奴おるで」


俺はソファでいつものように寝てる大倉を指さした。



『ほんまや!てかなんでこんな騒いでんのに起きてへんの』



そう言いながら、今更ながらも静かにそろりそろりと大倉の方に近づいていく。





カシャ!



音が近くでしたというのに起きない大倉はさすがやと思う。








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