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【暗殺教室】君が好きになるまで

第2章 持続性スリープ


彼が教室を去り、私は渚や杉野くんたちと駅へ向かって歩いていた


「しっかし、カルマは登校初日からすげぇよな」

「あはは、カルマくんの得意分野のようなもんだもんね」


……得意、か

あの喧嘩や人とぶつかることに使われてしまう頭のよさは、確かにこの分野では優等生かも

今日だって油断してた、と、言っていたにも関わらず訓練を受けている私の手を止めた


「……やっぱり嫌いだ」

「ほんと間宮は一年の頃からカルマのこと嫌いだよな」

「好かれるのも難しいと思うけどね。カルマくん、喧嘩ばっかりだし」

「あー……間宮は喧嘩とかそういうのが嫌いなのか」


別にそうではないのだけれど……

理由のある、意味のある喧嘩しか彼がしないのは知っていることだし

何回かその喧嘩の技術で助けてもらった場面も思い返したくないが思い返せばあるかもしれない……


うん、ほんの少しだけ……ちょこっとだけ

そんな助けてもらうなんてことしてないはず


自己防衛に入った思考をどっかにやるために再び会話を始めた


「喧嘩が嫌いなら私だってわざわざ喧嘩になり得ないこと言わないよ」

「それもそうか、じゃあなんで……って、もう駅か」


あ、ほんとだ

杉野くんとはここでお別れである


「じゃーなー、渚!間宮!」

「うん!」

「また明日」


ヒラヒラと手を振る

杉野くんはあんまり人の好き嫌い無さそうだなぁー

私の偏見的意見だけど


見えなくなったところで振っていた手を下ろすと……







「あっれぇー?渚くんと雪乃ちゃんじゃない?」








……本校舎か
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