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【暗殺教室】君が好きになるまで

第10章 未来的アナザーエンド


「……ねぇ、カルマ」

「なに?」


左手を差し出した雪乃が

微笑する


「Women are as roses, whose fairflower being once displayed, doth fall that very hour.」


またシェイクスピアか

しかも今度は綺麗に英語で

呆れながらも

その意味を理解して

笑った


指輪を薬指に捧げると

ベールを上げて

耳元で答えた


「……それでも、俺は雪乃を愛し続けるよ」


だって


「…………ずっと、なんでしょ?」

「……ええ。また、奪われないようにね」

「大丈夫、誰にもやんない」




自信げに笑って

顔を寄せる

誓いの言葉よりも

たしかな誓いのために





Women are as roses, whose fairflower being once displayed, doth fall that very hour.



-女はバラのようなもので、ひとたび美しく花開いたらそれは散る時である-




ウィリアム シェイクスピア





出会った頃が蕾だったとして

それが花開き

今が一番美しいのなら


枯れてなくなるその時まで


俺は愛し続ける



だって

もっともこの世で美しいのは


心だと思うから


どんなに花びらが散っていって

色を失っていって

乾ききってしまっても



雪乃が雪乃である以上

その花が雪乃である以上




水を

愛情を




「……言わせて」

「うん。いいよ」




与え続ける




「愛してるよ」
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