第10章 未来的アナザーエンド
「………………」
その問いに
言葉を無くす
でも
どうしてかな
私はその言葉を知ってたような気がする
私も
その言葉を言おうとしていた気がする
わからないけど
私は
今度はそう時間が掛からないと、素直に思った
私はクスリと微笑み、赤い柔らかい髪を撫でる
「それは、カルマ次第……かな」
「意地悪なやつ」
「ふふ、カルマよりカッコいい人は、うちの学校にもいるのよ」
そう言って
私は荷物の片付けのために起き上がった
別に明日ゆっくりでも良いけど
洋服だけ先にしまっちゃわないとシワになる
キャリーバックに伸ばしかけた手は
視界に映った自分の机の物により止まる