第7章 告白コンプリート&キャプチャー
「雪乃、ストップ」
「……カルマ…………」
「まだ赤い……ごめんって」
呼ばれて、指示にしたがって振り返ると
彼は私の頭を撫でて謝る
もうお祭りの群衆も抜けてて、静けさがなだれる
「……もういいよ。家、帰るまでには……直ってると思うから」
「そう?」
「うん。お母さんになんか言われるの、嫌だもん」
「んじゃ、美味しいフルーツロールのために直すんだね」
「りんご飴も食べきらないと」
「そこは手伝うけど……」
「小さいのにすればよかったかな」
やっと、いつもの調子に戻ってきた
慌ててた自分がおかしくなってきちゃうな
落ち着く
大勢よりも
二人の時の方が
「学校、始まっちゃうのか……憂鬱だ」
「夏休みの宿題終わってないとか?」
「私に限ってそんなことない。もう終わってる」
「だよね」
夏休みも、もう終わりだ
最後の思い出は
刻まれ過ぎた