第7章 告白コンプリート&キャプチャー
私はあの人が好き
皆より好き
それはあの人も知ってること
だってそうだ
自分で言ったんだから
だけど……
「………………」
その好きが、皆と違うことを
私は知ってる
きっと、渚が抱いてたのと同じなんだと
でもどうしたらいいかわからないし
これは相談もできない
これを攻略の最後のトリガーとして内に納めておくことしか
私にはできない
嫌いだった頃とは違った意味で考えちゃって
嫌いだった頃よりももっと考えちゃってる
私が私じゃないみたいで
私は私であってる
まるで
麻酔にかかったみたいに
思考がいうことを聞いてくれない
全てのカルマとの出来事がこれの付箋だったならば……
全ての出来事は、今に繋がる出来事であって
今を成り立たせる出来事なんだ
前の言葉は今に繋がってて
前の行動も今に繋がる
今の言葉は前に繋がってて
今の行動も昔に繋がる
それは、きっと
絵空事の出来事であると私が逃げてるだけで
いつもあの人が逃げた私を捕まえて"見させてくれた"おかげだ