第5章 重要性プレイス
「おお!バイクだ!こんなの作れるんだね」
教室ではつなぎを着た殺せんせーが段ボールでできたバイクにまたがってた
「時速300キロ出るらしいです」
「すごっ……あれ、でもそれ法律的にどうなの……?」
「細かいこと気にしてたらやってらんないよ」
そうか
なにやら吉田くんと殺せんせーの趣味が合って意気投合したらしい
皆で盛り上がってると
そこへ……
「なにしてんだよ……吉田」
おぅ……寺坂くん
眉がピクピクなってるよ
これはヤバイ予感……
バイクを壊して、皆からブーイングを受けてしまってる
あーあー……なんてことを
こんなに気が立ってるとは……
そろそろ止めに入ろうかと体を動かす
「皆、そろそろ…………」
「てめぇらも虫みたいにぷんぷんうるせぇな。駆除してやんよ!」
「なっ……」
スプレー缶……!?
「ちっ!」
「っ」
カン!と床に叩き付けられるのと同時に体が引かれ、間一髪でスプレーの直撃だけ避けれた
免れたけれど、それは教室に充満してしまって全員被害を受けた
「ゲホッゲホ…………!ケホッ!」
「生きてる?雪乃」
「なに、このスプレー……ゲホッ」
体に回ってる腕にしがみついて片目を開ける
スプレー缶、爆発させたの……?
考察中にも殺せんせーが流石にやんちゃの限度に耐え兼ね前へ出る
寺坂くんはわたしたちを含めて気に食わないように吐き捨てたが……
「何がそんなにいやなのかね……気に入らないなら殺せば良いじゃん」
カルマが反論する