第5章 重要性プレイス
「ねぇ、これどこ向かってるの」
「さぁ?本校舎のプールでは無さそうだけど」
皆で山道を歩くこと十数分……
そろそろ私的にも行き場所が知りたいところ
「というか、本校舎のプールは行きたくない。遠いから」
「行くだけで汗だくよね。いくら山といっても日差しはあるし」
「涼しい場所もあるけどね」
「みなさん!着きましたよ!!」
お?
その声に中村ちゃんの背後から覗く
「「「おおおお!!!」」」
皆の歓声には賛成だ
目の前に広がったのは先生お手製の大自然プール
「わぁ……!しっかりプールだ!」
「倉橋ちゃん、ナチュラルに先生へこんでるからやめてあげて」
しっかりは余分だったかな
皆が皆はしゃぎ回ってる最中、まぁプラス先生の王様気分を満喫している最中
私はそれを眺めていた
「間宮さん?パーカーまで着て……泳がないんですか?」
「あぁ、奥田ちゃん。うん、ここでいいや」
にっこり笑うとそれに付け足すように言葉が降りてくる
「間宮さんは泳げないんだよ。唯一運動で水泳が一番嫌いなんだよね」
渚か
やっぱり三年間同じなだけある