第1章 ×長男 甘裏
……♪♪♪
誘えたらちゃんとセックスか〜…かわいいんだろうな〜
そんな腑抜けたことを考えていると、電話ごしから高めのかわいい声が聞こえてきた。
『もしもし、おそ松?』
「あ、ちゃん今ひま?ちょっと話したいな〜って思ってさ!」
『えへへ…私も今ひましてたとこだよ〜どうしたの?』
「あのさ…明日って仕事休みだよね?おれんち来ない?」
************
『おれんち来ない?』
私ばかだけど、その言葉の意味が何かは分かる。
今までそうゆうの避けてきたけど、それじゃおそ松に物足りないと思われるどころか、別れようって言われちゃうかもしれない。
私はおそ松が好きだし、だからおそ松と付き合ってるんだもん…そんなこと気にしていられない。
「うん、大丈夫だよ!何時に行けばいい?」
『まじで!?えっほんとに!?えっとじゃあ1時におれんち来て!!』
「分かった!じゃあね〜」
……………そんなこんなでOKしてしまった。
「……ぅ、緊張してきた…おそ松、なんであんなあからさまにしか言えないの…」
過去にそうゆう体験はあるし、その相手はみんな好きな人だった。
なのに…こんな緊張するのは久しぶり。
「…………とりあえずお風呂入ろう」
PM7:50分。いつもより長めのお風呂。
************
「…おそ松兄さんなにやってんの」
「なんかちゃん家に呼ぶのに成功したらしいよ」
そんなトド松とチョロ松の会話には目もくれず、おれ、松野おそ松はめっちゃ有頂天になっていた。
「ぅおいてめーら!!!明日は全員家開けとけよ!!」
「………………十四松、卍型め。」
「えぇぇぇ〜!!!こーゆー時だけ何ですんのっ痛い痛い痛い!!!!」
それを合図に全員が動く。
これはおれがと付き合った時と同じ流れ。
その日は前回よりひどくボコられたのであった。