第1章 ×長男 甘裏
翌日…
「十四松兄さん行くよー」
おれ!松野おそ松は兄弟たちを家から追い出し、本日童貞卒業!!
昨日AV見て勉強したし、だいじょうぶだと思うんだよね〜!!
「おそ松兄さんだいじょうぶ〜?良いムードの作り方教えよーか?」
くぉらそこで長男なめてる末っ子!!!
おれはお前ら魔法使い候補とは違うんだよ!!!!!
「だーもう良いからさっさと行けっつの!!」
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「……緊張するなあ……」
昨日緊張で全然眠れなかったし、下着選びに無駄に時間かかっちゃったし…。
「…ん?」
「…………げ。」
「ゲッとか言わないの一松兄さん」
なんと松野家に向かう途中の道でおそ松の弟さんたちに遭遇……。
き、気まずい…気まずすぎる……。
とりあえず「どうも」とだけ会釈してその場を去る。
うわあああ緊張で押しつぶされそうになってきた…
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「…、可愛かったなあ…。」
「あれ、しょうぶ服かな!?」
「まあそりゃ気合入るよね…」
「でもまっさかおそ松兄さんがあそこまで行くとはね〜ボク3日持たないと思った」
「いや、何自分の長男の彼女の分析してんの」
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「とりあえずあがって〜、お〜その服めちゃくちゃかわいいね〜!」
「あ、ありがとう…おじゃまします…!」
あ〜緊張してるな〜…めちゃめちゃかわいいじゃん。
「ここ、おれらの部屋。汚いけど、楽にしてもらってていいから!」
「う、うん…」
「「…………………。」」
少しだけの沈黙が続く。
「あ、あの……さ。」
「………………ん?」
「……おれ、こう、遠回しに言うの苦手だから、率直に言うね」