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あーるじゅうはち Ⅱ

第10章 誠と拓 *



家に着くと拓は一人暮らしらしく他に人の気配はなかった。

「一人暮らしなの?」

素直にそのまま聞いてみると拓はうん、と軽く答えて見せた。
金持ちなんだなぁ……。

誠「あれ。髪の毛絡まってるよ」

「え」

慌てて髪の毛に触れようとするかそのまえに誠が私の手を抑える。
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