第4章 Ⅳ
このまま何事もなく進むと思っていた
「う、そ」
佐「・・・」
木「すみません。俺が」
<人気イケメン声優、後輩とラブラブ帰宅>
週刊誌にそう書かれた見出しと一緒に載っていた写真は佐久間さんが休んだ日のものだった
私と木村さんが一緒にタクシーに乗り込むものだった
「すみません」
佐「貴方はまだいいけど・・・」
私は名前は出されず、帽子とマスクを付け、後ろ姿のためまだ分からないが
木村さんは、名前と顔もハッキリと写っている
SNSでは
『良平さんに彼女!?』
『いてもおかしくないよ』
『年下っぽい』
『これ〇〇っぽくない』
と、騒がれていた
「わたしが 「すみません!」」
木「俺の軽率な行動のせいです」
佐「そうね・・・2人はそういう関係じゃないって分かってるけど、暫く会うのは禁止ね」
「はい」
木「・・・はい」