第19章 憧れと好き【奥村楓】
憧れってときどき羨ましいって思う。
私も憧れてる人がいる。
でも、憧れ=好きじゃない。
私の中での憧れは静馬さん、他にもたくさんいる。
でもね、好きなのはたった1人。
楓…。
貴方、たった1人なの。
私は貴方が好き…いや、大好き。
素直にぶつける自分の気持ち。
楓「菜々海…。僕も大好きです。」
菜々海「私はもっと好きだもん。」
2人で笑った。
1ヶ月分の笑顔を取り戻すかのように、2人で笑い続けた。
貴方に会えてよかった。
大好き、楓。
菜々海「楓!これからもよろしくね。」
楓「もちろん。」
顔の横で指を絡ませて握り、おでこを合わせる。
改めて、2人で微笑み合った。
END