第18章 一歩ずつ【妹尾匡】
私は、初めての『妹尾匡』という人物を知った。
今までの匡さんは表面上だけだったんだ。
この人のことをもっと知りたい、純粋にそう思った。
菜々海「匡さん。」
匡「なんどすか?」
菜々海「私、匡さんのことをもっと知りたいです。あと、部活の時だけでいいので、 "匡" って呼ばせてください!」
匡「っつ!?」
すごい驚いてる、顔を上げるのが怖いよ。
匡さんが息を吸ったのがわかった。
匡「部活の時だけでええんどすか?2人きりの時はよんどくれないんどすか?」
菜々海「た、匡さん…。」
匡「今、自分で言ってはったことわかってはります?」
菜々海「たすくっ!」
匡「そんな大声で言わんといて!」
怜治「良かったね、匡。」
静馬「良かったですね。」
万太郎「たっすんもななみんもいい笑顔にゃ。」
遊馬「妹尾のやつ本当に嬉しそうだな。」
楓「久我さん…。」
遊馬「そこ違うだろ!」
匡って呼ぶのば恥ずかしいけど、嬉しさの方が大きい。
本当にあなたの事が知りたい。
まだ始まったばかりの私達。
だからこそ一歩ずつ確実に進んでいこうね、匡。
これからもよろしくお願いします!
菜々海「匡!大好きっ♡」
とびきりの笑顔で告げた。
END