第27章 *秘密 【黛静馬】
静馬さんのベットに寝転がれば静馬さんの香りに包まれる。
やっぱり落ち着くなぁ…そして眠くなってくるんだけど課題を思い出して今のうちに少し進めようかな。
そして、すごく集中していたみたいで静馬さんから声をかけられるまで静馬さんが部屋に戻ってきていたことに気づかなかったのだ。
あれ?静馬さん髪少し濡れたままだけどどうしたんだろう?
普段はきちんと乾かして髪もとかしてサイドでゆるく結ってるんだけどな…。
静馬さんは床に座ると首だけをこちらに向けて微笑んでこういった。
静「乾かしてくれませんか?」
貴「えっ?…ふふっ、喜んで。」
静馬さんは二人きりの時、うちにお手伝いやお世話をさせてくれることが増える。
うちはそれが凄く嬉しい。だって、付き合い始めたばかりの時は何もさせてもらえなかったし静馬さんのこと何も知らなかった。
髪を乾かし終えて静馬さんの桃色の髪を丁寧に梳かしていけば、ふわりとシャンプーの香りがした。
静馬さんの髪の手入れが終わったあと、二人でベットに向かう。
静「菜々海さんこっちに来てください。」
貴「こくん。」