第27章 *秘密 【黛静馬】
休憩時間が終わって特にやることがなくなってしまったうちは誰も使っていないコースを歩いていた。
静馬さんは走らない…けれど、ランナーを繋ぐとても大切な役割で静馬さんにしか出来ない事だって怜治さんが言っていた。
リレーショナーがいるから俺たちは全力で走れるんだ。って怜治さんは言ってたし、あの遊馬も素直に尊敬?してるところだって笑って言ってたな…。
ギミックと呼ばれる障害物の上に腰を下ろしてギャラスタの歌をうたう。
それぞれのソロ曲もあるけれど今はみんながうたってる歌をうたっていたい。
静「菜々海さん…。」
怜「綺麗だね、静馬。俺がいこうかなー。」
万「にゃはは、れいくんいじわる〜。」
静「怜治様、お、おやめください…。」
コソコソ話するのはいいんですけど聞こえないとこでやってくれませんか?先輩方…。
あえて聞こえなかったことにしてそのままにしておこう。
誰かが近づいてきた…。
遊「何してんだ?」
貴「こういうところ走ってるんだなぁってのと静馬さんはやっぱりすごいなぁって思ってたの。」
遊「まぁな。兄貴のリレーションがあって俺たちは全力で走れるからな!」