第24章 * お見舞い【諏訪怜治】
貴「嫌な夢でも見た?」
怜「菜々海…。」
手を引かれ、布団の中にはいる。
潤んだ瞳は熱を帯びている。
菜々海は戸惑ったが怜治に抱きついた。
これが合図…となるはずだった。
ピンポーン
貴「は?」
怜「くすっ、万太郎かな?」
貴「もう!」
菜々海はメンバーを確認し、玄関の鍵を開けた。
静「怜治様…、すみません…。」
怜「静馬が謝る必要はないだろ?」
貴「はい、お茶。3年の分しかいれてないから。しかし、全員でくるとはね。」
匡「怜治さんの顔見れたんどす。さっさと帰りましょ。」
遊「だな。怜治さん、あんまムリしないでくださいね。」
楓「失礼します。」
怜治の顔色が良いとわかった1、2年はすぐに帰宅し、3年だけが残った。
コップの氷が溶け始め、カランと音がなった。
その音が話しだすきっかけをつくった。
貴「お見舞いありがとう。」
万「あたりまえにゃ。」
静「怜治様は無理しすぎです。」
怜「方南とどうしても合宿がしたかったんだ。」