第23章 * 君のそばに…【久我恭介】
急に律動していたスピードが上がった。
頭が真っ白になる。
何も考えられない。
これだけは言える…。
貴「恭介、大好き。」
そして、はにかむ。
微笑み返してくれたあとまた、あの表情に戻った。
ラストスパートをかける。
大きくなる甘美な声と息づかい、ベッドの軋む音。
恭「っつ。」
貴「んあぁ…!」
貴「恭介のバカ。」
恭「すまない…。」
貴「すまないじゃないわ!」
ゴムつけ忘れたの気づけ!
まぁ、気づいてて言わなかった私も共犯か。
2人でお風呂にはいって後処理をする。
そのあとゆっくりと湯船につかる。
恭介の腕に抱かれてる状態の私。
すごく幸せ。
貴「恭介、ありがとう。」
恭「なにがだ?菜々海。」
貴「私を好きになってくれてだよ。」
それから互いに向き合う形をとり微笑み合った。
高校最後の夏は本当に最高の思い出になるだろう。
恭介、大好き!
それから、もう一度言わせて…。
ありがとう。
END