第5章 人事を尽くして“お前を愛す”?
「ちょっ…かっ火神くん!?///」
「……ハハッ!しねーよバァカ!」
そう言って、イタズラが成功した子供みたいに舌を出した。
………ってか私、からかわれた?
少し本気にしちゃったし…
うつむいてたら、火神くんが私の顔をぐいっと持ち上げた。
チュッ!
「ほえっ!?」
「下向くなよ!………それと……」
キスは初めてじゃなかったけど、なぜか緊張して心拍数がハンパなく早くなっていた。
「聞いてんのか?」
「うぇい!!?」
「やっぱ聞いてねーか(笑)」
「すいません(泣)」
「なあ…なんで今日、そんなに落ち込んでんだ?」