【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第7章 2次試験・後編
「了解」
「え?あっ…ん」
ヒョイッとまたもや簡単に担がれてしまう。
「飛ばすよ、ちゃんと掴まってて」
「えぇ?」
シュッと一瞬で景色が変わった。
「ここなら良いだろう」
「そうだね」
ストッ、と優しく下ろしてくれる。
「あ、ありがとうございます」
「薬はおよそ何分で効果が現れる?」
「遅くても10分後には確実に」
「分かった。
それまで少し身体を休めよう」
「賛成」
「すみません…」
「リアってばさっきから謝ってばっかだよ?
気にしなくていいよ。
別に不合格になる訳じゃないしね」
プロのハンターなのに情けない。
「それにこれは3人で辿り着かなくては意味がない。
あのまま担いで行くという手もあったが、それでは流石にリアの自尊心を傷つけることになるだろうと思ってな」
「恩に着ます」
クロロさんはそのまま木に寄りかかると、本を取り出して読書を始めた。
どんなところでも読むんだなぁ。