【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第1章 異質な華
とある国に伝わる刀であり特異な念が込められている。
この刀にはイトという名の魔獣が住んでおり、刀を護っている。
闇のような黒々とした空気を漂わせているソレにリアの指先が触れると、一瞬にしてその空気が浄化された。
「久しぶりではないか、リア」
突如その刀から白い大蛇が出現した。
「そうね。
これからまた共に行けるのですよ」
「釈放か、長かったな」
大蛇は尻尾をくねらせると、赤い瞳で主であるリアを見つめた。
その瞳は再開を喜ぶでもなく、懐かしむでもない、なんともいえないモノだった。
「行きましょうか」
リアがそう告げると全長3メートルはあろう大蛇がとぐろを解いた。
大蛇の護りから解かれたソレを背負うと、部屋の入口で待っているネテロさんの元へと向かう。