【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第6章 2次試験・中編
「ひょっとして俺ら意識されてない?」
「十中八九な」
「うわー、何気に傷つくなぁ。
団長、リアって使える側の人間?」
「さぁな」
「でもあの蛇って凄いんでしょ?」
「あぁ。
魔獣によって好みはあるが選ばれるのは本当に極1部の人間だそうだ。
それが系統、心の在り方、直感、性格。
様々だな」
「そうなんだ。
やっぱり不思議だね」
「世の中になまだまだ知らないことがあるからな」
「そうだね」
「…俺も少し眠るとするか」
パタンと静かに本を閉じた。
「へ?」
眠る?
「何を呆けてる、そんなに意外か?」
「あ、ううん。
おやすみ団長」
団長が団員以外の人が居るところで寝るなんて…。
「シャルも適度に身体を休めろ」
珍しいこともあるんだなぁ。
「分かってるって」
分かってるけど、他人の居る空間では眠れない。
仲間とか仲間じゃないとかそういう問題じゃなく。
俺以外の生物が同じ空間に居るところで眠ることは出来ないんだ。