【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第5章 2次試験・前編
「それもそうだな。
よし、ジャングルにしよう」
「オーケー」
ジワリジワリと滲み出て来る汗を拭いながら答えるシャルナークさん。
「ここまで口出しするのも気が引けるんですが。
まずは水分調達から始めませんか。
脱水症状に陥ってしまっては動くに困難になってしまいますから」
差し出がましいかもしれないけど、それだけは譲れない。
「…」
ジッ、と目を見つめるクロロさん。
薬師としてそこは譲れない。
だから私から目を逸らすことはしない。
「良いだろう」
ふっ、と表情が和らいだ。
「でもどうやって調達するの?
湖とか探す?」
「それについては私に任せてください。
木の実の中に栄養価の高い水が入ったものがあります。
道を歩きながらそれを探します」
どうしてここまで努めるのか、よく分からない。