【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第27章 困惑
「リアちゃん。
もう1度僕と組まない?
やっぱり僕には君が必要なんだ」
「私が今でも、あなたのことを好いているとでも?」
「うん、思ってるよ。
だって僕はリアちゃんのハジメテを貰った大切な人、だからね」
男を知らなかった当時の私を言葉巧みに口説き、身体や心を奪っただけでなく、薬を作る人形として私を利用し、その過程で不要となった私を切り捨てた張本人。
「それがなんですか」
過去のことは過去のこと。
「新しい人形また壊れちゃってさ。
やっぱりちょっとやそっとのことじゃ壊れない、リアちゃんが良い」
人形としての私を作り上げた人物。
「1度裏切った人間を、そう簡単に信用出来る筈ないですよ」
私が最も油断している時に斬りつけ、ハンター協会へと売り渡した人だから。
「僕がいつリアちゃんを裏切ったの?
僕はリアちゃん以外の女の子を見たことなんて、ただの1度もないよ」