【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第4章 1次試験
ハンター試験当日。
なんだか早くに目が冴えてしまった。
試験官という使命感よりも、ネテロさんの楽しくなりそうという期待感の方が勝った結果だと言える。
上機嫌のまま着物を整え、刀を背負って宿を出た。
イトは目立つと困るので刀の中に戻って貰っている。
黄色い壁の極々普通な民家の前で脚を止めると、インターホンを押した。
「はーい、今行くよ」
程なくして目の前のドアが勢い良く開かれる。
「お子さんのお見舞いがしたくてですね」
「どうぞどうぞ、お入んなさい!」
そう言うとふっくらとした体型の女性は快く中へ通してくれた。
“ お子さんのお見舞いがしたくて ”
そう言うとハンター試験会場へ通してくれるのだ。
「奥の扉を抜けて下へ降りてけば無事着くさ。
頑張りな」
ニカッと人の良い笑みを浮かべた。
「ありがとうございます」
お礼を述べると早速奥へ消えて行く。