【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第20章 暴走
「 “ もう誰も信じない、いや信じるものか ”
“ 私を裏切っても構わない、けど私から何も奪わないで ”
“ 私はワガママを言いません、何も欲しがりません。
だから私から何も奪わないでください ”」
確かそんなような言葉を勧誘した時に言われた。
「さぁ、知らんな。
それはオレにとっては興味のない話だ。
人の過去なんぞにオレは興味を抱かぬ。
だがまぁ、ソレのお陰でオレにとってはより良い契約者になったのだがな」
「どちらにしろ問題は明日だな。
荒れるぞ、フェイ」
「分かてるよ」
「任せて良いか?」
「愚問ね」
今のリアは昔のワタシと同じよ。
力が強いが為に、感情を表に出さないが為に周りから怖がられてた、あの時のワタシに。
生きる為に必要だたことも、普通の人間からすれば異常だ。
だから自分のことを怖がらず、正面から向き合てくれる人が必要ね。
ワタシにとてそれは団長だたよ。
正面から向き合て、正面からワタシを降した。
ワタシに初めて勝たのは団長だた。
それがワタシの最初で最後の敗北よ。