【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第20章 暴走
「そんなことより…君はいくつだい?
僕の果実に入れてあげたいんだけど❤︎
んー、もういっそ標的(ターゲット)でも良いかな♣︎」
ゾクゾク、と背筋を何かが走り抜けた。
冷たいような、電気のような。
そんな何かが。
「…」
危険だ。
本能がそう警告している。
この男には近づくな、と。
「知りません」
相手の動きを警戒しながら硬い声で答える。
「酷いなぁ…勿体ぶらずに教えてよ♠︎」
グン、と殺気とも取れるようなオーラがこっちに集中的に向けられた。
禍々しくて、毒々しくて、息苦しい、濃いオーラ。
危険。
このオーラは私と相性が悪い。
私に悪影響を及ぼす可能性がある。
危険だ。
危険、危険、危険、危険、危険…‼︎
危険なんだ…。
「消さなきゃ…」
グワンッ、とリアのオーラが跳ね上がる。
その拍子にフワッと髪が舞い上がった。