【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第18章 自覚と無自覚
「そやつと言うよりは、そやつのオーラとだな。
奇術師のオーラには “ 欲望 ” や “ 狂気 ” といった禍々しさがある。
一方リアのオーラには “ 絶望 ” や “ 冷たさ ” といった暗さがある。
この2つがぶつかるとどうなるかぐらい、貴様らならば分かるであろう」
イトの瞳が暗く輝いた。
「オーラ同士を衝突させなければ良いんだね?」
「あぁ」
「他には何かあるのかしら?
誰と相性が良いとか、悪いとか」
「…貴様らのことは中から見ておったので知っておる。
オレのことはクロに聞くことだな。
相性など、気にするに足らんことだ」
それだけ言うとリアのところへと戻って行った。
「なんだったんだ?あの蛇…」
「簡単に言うとリアの相棒的な存在。
刀を護る魔獣で名前はイト。
念じゃないよ」
「クロって団長のことかしら」
「そうだよ。
彼は団長のこと気に入ってるみたい。
俺はなぜか嫌われてるけど」