【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第18章 自覚と無自覚
「そういう意味で言ったんじゃねェよ」
「でもまぁ、確かにね。
フェイのオーラも重いけど、リアのはなんていうか…。
もっとこう…闇……みたいな」
良い表現が見つからない。
「少しでも傷つけたら壊れちまうんだろーな」
「フィンクス、ホントにどうしたの?」
らしくない発言の連発に、自身の耳を疑わずにはいられない。
「べ、別にどうもしてねェよ」
「シャル、あなたが守ってあげてね。
リアはいずれ旅団には無くてはならない存在になるかもしれないんだから」
分かった?、と真剣な表情で告げるパク。
「分かってるよ」
パクに言われなくてもリアに向けられる
刃の盾になるつもりだった。
「おい、シャル。あれ…」
フィンクスの指した先には…。
「蛇…ね」
真っ直ぐこっちを見つめる白い大蛇が居た。
「どこから入り込んだのかしら。
それより全く気づかなかったわ」