第17章 報告

「じゃあフィンクスは2階。

シズクは1階ってことで」


「良いんじゃねーの？

考えんの面倒くせーし、俺は楽しく殺れれば」


「あたしもOKです。

お掃除はしなくて良いんだよね？」


「あぁ」


どうやら役割が決まったようだ。







話が一通り終わると空気が緩んだ。


緩んではいるのだが、不快な緩みではなく心地良い緩み。


「…フィンクスだ。

強化系で腕を回す程にパンチ力が増大する能力」


ボソリと告げたフィンクスさん。


初めて口を利いてくれた。


「じゃ、アタシは仕事あるから。

決行日には戻って来るよ。

リア、何か変なことされたら真っ先にアタシに言いな」


「はい。

行ってらっしゃい、マチさん」


返事を聞くと入口に向かって歩き出した。


「随分気に入られてるんだね、マチに。

俺は凄い警戒されてるみたい」


クスクスと笑っているシャル。


「俺もまた出る。

ボノ、フランクリン。共に来い」


クロロさんは出かけることが多いようだ。